日本のプロピアニストに足りない「リズム感」とは?テンポ感との違い・現場で求められるグルーヴを身につける方法

神戸市灘区の音楽教室「サークル音楽教室」から音楽を発信しています!スタッフのきゃなです!

日本のプロピアニストに足りない「リズム感」とは?テンポ感との違い・現場で求められるグルーヴを身につける方法

プロのピアニストのみなさま、

「クラシックでは評価されてきた。でもポップスやジャズになると、なぜかしっくりこない…。」

そんな経験はありませんか?

プロとして演奏活動をしている方や、音大を卒業して演奏・指導をされている方ほど、一度はこんな壁にぶつかります。

  • 「譜面通りに弾いているのに、なぜかノリが出ない」
  • 「ジャズセッションに行くと、自分だけ浮いてしまう」
  • 「バンドで『もう少し後ろに乗って』『もっと前に!』と言われるけど意味が分からない」
  • 「テンポは合っているはずなのに、グルーヴしない」
  • 「クラシック以外の現場にも対応できるピアニストになりたい」

実はこれは、技術不足ではありません。

「テンポ感」と「リズム感」は別物だからです。

日本のクラシック教育では、テンポを正確に保つ訓練は非常に充実しています。

しかし、「リズムを感じる」「グルーヴを生み出す」トレーニングは、どうしても不足しがちです。

今回は、そんなプロピアニスト・上級者のために、

テンポ感とリズム感の違い、リズム感を鍛える方法、そして、

パーカッショニストであり、サークル音楽教室の校長でもある冨士正太朗が開発した教則本『ピアニストのためのリズムトレーニング』について詳しくご紹介します。

テンポ感とリズム感の違いって?ピアニストのためのリズム感トレーニング

今回のブログの内容はこちら

  • テンポ感とリズム感はまったく違う能力
  • なぜ日本のピアニストはリズム感に悩みやすいのか
  • プロの現場で求められる「グルーヴ」とは?
  • 手拍子だけではリズム感は身につかない理由
  • 『ピアニストのためのリズムトレーニング』とは?
  • 実際に使ったプロピアニストの口コミ
  • 考案者・作曲者のこだわり
  • リズムを武器にできるピアニストへ

 

「テンポ感」と「リズム感」は別物

まず最初に知っていただきたいのが、

テンポ感とリズム感は似ているようで、まったく違う能力だということです。

テンポ感とは、

一定の速さを維持する能力。

つまり、

  • メトロノームに合わせられる
  • テンポが走らない
  • 遅れない

という能力です。

クラシック教育では、このテンポ感を非常に大切にしています。

正確に演奏する。

これが基本になります。

リズム感とは?

一方、リズム感とは、

音楽の「ノリ」や「間」、グルーヴを感じて表現する能力。

同じ8分音符でも、

ジャズとクラシックでは全く違います。

同じ16分音符でも、

ファンクでは違います。

ラテンでは違います。

ポップスでも違います。

つまり、

楽譜に書かれていないニュアンスを感じる能力

それがリズム感です。

なぜ日本のピアニストはリズム感に悩みやすいの?

これは決して日本の教育が悪いという話ではありません。

クラシック音楽を学ぶ環境として、日本は世界トップクラスです。

しかし、

教育内容が違うのです。

クラシックでは

  • 音程
  • タッチ
  • テンポ
  • フレージング
  • 強弱

などが重視されます。

一方、

ポップスやジャズでは、

そこに

グルーヴ

という要素が加わります。

ところが、

このグルーヴを体系的に学ぶ機会は決して多くありません。

その結果、

譜面は完璧なのに、

「なんかノらない」

という現象が起こるのです。

プロになってから気づく「リズムの壁」

実際に演奏活動を始めると、

クラシックだけでは対応できない現場がたくさんあります。

例えば

  • バンドサポート
  • ジャズセッション
  • ポップスライブ
  • ミュージカル
  • ゴスペル
  • レコーディング

どれも、

求められるのは

グルーヴするピアノ。

ここで初めて

「クラシックとは違う」

と気付く方が非常に多いのです。

プロピアニストAさんの体験談

実際に『ピアニストのためのリズムトレーニング』をご利用いただいた、プロピアニストAさんからこんなお声をいただきました。

「もっといろんな音楽が弾けるようになりたくてジャズコンボに入りました。

そこで気づいたのは、自分の音楽は重いということ。

ベートーヴェンなどクラシックで培ったリズム感をそのままジャズやポップスに持ち込むと、どこかミスマッチなんです。」

この言葉は、多くのクラシック出身ピアニストが共感されるのではないでしょうか。

Aさんはさらにこう続けます。

「いろんな現場に対応できるようになりたいプロのピアニストは、この本を絶対試すべき。

リズム感が以前より改善して、ノっている感じを自分でも感じられるようになりました。

そして何より、ピアノを弾くのが前よりもっと楽しくなりました。」

「技術はあるのに、グルーヴだけが足りない。」

そんな悩みを抱えていたAさんにとって、この教材は大きな転機になったそうです。

手拍子でのトレーニング、打楽器の練習…あまり効果がありません!

リズム感を鍛える方法として、

よく

「手拍子を練習しましょう」

と言われます。

もちろん間違いではありません。

でも、

プロピアニストにとって、

手拍子が上手になっても演奏は変わりません。

大切なのは

ピアノでリズムを表現できること。

実際の演奏で使える形で、

身体にリズムを染み込ませる必要があります。

『ピアニストのためのリズムトレーニング』とは?

そこで生まれたのが、

『ピアニストのためのリズムトレーニング』

です。

この教材は、

単なるリズム練習ではありません。

クラシック出身のピアニストが、

ポップスやジャズでも自然にグルーヴできるようになることを目的として制作されました。

■ 考案者:冨士正太朗氏 ― 打楽器奏者の目線で生まれたピアノリズムトレーニング

『ピアニストのためのリズムトレーニング』考案者冨士正太朗氏の写真

この教則本『ピアニストのためのリズムトレーニング』を考案したのは、

パーカッショニストであり、サークル音楽教室の校長でもある冨士正太朗です。

リズムの専門家としての知見を活かしつつ、

長年プロのピアニストや打楽器を習いにくるピアニストの生徒と接する中で感じた「ピアニストならではのリズムの課題」

的確にとらえ、ピアノ演奏に必要な“音楽的なリズム感”を養うメソッドを構築しました。

『ピアニストのためのリズムトレーニング』は単なる打楽器的なトレーニングではなく、

ピアニストがより豊かな演奏表現を身につけられるよう、

メトロノームやパーカッション音源、ボディームーブメントの活用まで細やかに設計されています。

■ 作曲:小野田享子氏 ― 練習曲の域を超えた、芸術的なリズムの世界

『ピアニストのためのリズムトレーニング』作曲担当。作曲家・ピアニストの小野田享子氏の写真

本書に収録された全25曲を作曲したのは、作曲家・ピアニストの小野田享子氏

クラシックの豊かな響きと、現代的な感性を併せ持つ小野田氏の音楽は、

単なるリズム練習の域をはるかに超え、弾く人の感性を揺さぶる芸術作品に仕上がっています。

ひとつひとつの楽曲には、それぞれのリズム課題が自然に織り込まれ、

練習しながら音楽的な表現力が養われる構成となっています。

ピアノを弾く喜びを感じながら、心地よく、そして確実にリズム感が磨かれていく――そんな作品が、あなたを待っています。

小野田さんに、『ピアニストのためのリズムトレーニング』教則本の制作秘話を

伺ったインタビュー記事はこちら。

※画像をタップして記事をお読みください。

ピアニストのためのリズムトレーニング小野田享子インタビュー

この記事は、YouTube動画の内容を文章にまとめたものです。

動画でご覧になりたい方はこちら↓

『ピアニストのためのリズムトレーニング』サンプル音源

トレーニングであることを忘れるほど美しい楽曲の数々をお聴きください!

リズムが頭で“わかる”から、身体で“感じる”へ

この教則本の最大の特徴は、「ボディームーブメント」を取り入れたリズム感覚の根本改革にあります。

「えっ、ボディームーブメント? ピアノ弾くのに?」と驚かれる方もいるかもしれません。

ですが、良いリズム感を持つ演奏家たちは例外なく、身体全体で音楽を感じ、演奏しています。

本書では、譜読みだけでは理解できない「身体でリズムを感じる」トレーニングを意識的に取り入れています。

これは、感覚としての“ノリ”を育てる上で非常に効果的です。

冨士正太朗は、かつてキューバンサルサバンドでコンガを演奏していた際に、


キューバンダンスを学ぶ機会に恵まれました。


その経験を通じて、音楽・リズム・ダンスが密接に結びついていること、


そして“重力を感じながら体を動かす”ことが、リズムの核心であると気づいたのです。


本書の「ボディームーブメントレッスン」では、

キューバ出身のYacel Sagarra(ジャセル・サガーラ)さん、


そしてダンスインストラクターのMikiさんの協力を得て、


音楽に合わせて自然に体を動かす方法を学びます。

『ピアニストのためのリズムトレーニング』のボディームーブメントを教えてくれるキューバ出身のジャセル・サガーラさん

ジャセル・サガーラさん

『ピアニストのためのリズムトレーニング』のボディームーブメントを教えてくれるダンサーMikiさん

Mikiさん

ボディームーブメントレッスン-実際のトレーニング例-

こちらの動画は『ピアニストのためのリズムトレーニング』に収録されているボディームーブメントレッスン動画のサンプルです。

 

最初は照れくさいかもしれませんが、これを繰り返すと、リズムが自然に体に染み込んでいくのです。

まさに、譜面・演奏・身体・実践のすべてを網羅した教材です。

ピアノでリズム感を育てるという選択

実は、リズムトレーニング本の多くが、メロディアスでない練習フレーズやドラムパターンに終始しており、「音楽」として楽しめないものがほとんどでした。

ところが本書の楽曲は一味違います。

作曲家・小野田享子氏による全25曲のピアノ曲は、練習でありながら、まるでリサイタルのレパートリーのように美しく、芸術的です。

クラシック出身の方にとっても、響きの繊細さやフレージングの豊かさを感じながら、自然とポピュラーのリズムに触れていける構成になっています。

例えば、

  • シンプルな8ビートからはじまり
  • シンコペーション
  • スウィング
  • シャッフル
  • 複合リズム
    と、段階的に「リズムの感じ方」が育っていく仕組み。

そしてこれらはすべて、ピアノのための書き下ろし楽曲なのです。

メトロノームではなく、パーカッションと合わせる楽しさ

本書には、全25曲すべてに対応したピアノ・マイナスワン音源が用意されています。

この音源、ただのメトロノームではありません。なんと、

🎵 メトロノーム+パーカッション 🎵

という2層構造!

打楽器のリズムを体で感じながら、それにピアノを合わせて演奏する… まるでパーカッショニストとセッションしているかのような没入感が得られます。

他のリズム教則本にはない、圧倒的な実用性と音楽性の両立です!

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