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声楽個人レッスンで苦手克服!堀村みどり先生に聞く「自分らしく歌う」ということ
前回のインタビューでは、堀村みどり先生がどのように声楽と出会い、フランス音楽を中心にクラシックの歌を学んできたのか、そして「自分の声に合う音楽を探すこと」の大切さについてお話を伺いました。
今回はインタビュー第二弾!
「人前で歌うのが怖い」「音痴だから歌うのが恥ずかしい」「音域が狭くて歌いたい曲が歌えない……」
そんな悩みについて、堀村先生自身の経験も交えながら、じっくりお話を聞きました。
堀村先生が大切にしているのは、技術だけではなく、その人らしく、心を開いて歌うこと。
声楽に興味がある方はもちろん、「歌うのは好きだけど、人前で歌うのはちょっと苦手……」という方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です♪

今回のブログの内容はこちら
- 人前で歌うのが怖いとき、堀村先生が大切にしていること
- 「歌が上手い」だけが、いい歌ではない?
- 「音痴」にはいろいろなタイプがある
- 音域は練習で広げられる?堀村先生自身の経験
- 歌いたい曲が歌えないときはどうする?
- 堀村先生が考える「いい歌」とは?
人前で歌うのが怖い…自分のままで良いと思えた経験

声楽を習っていると、発表会やコンサートなど、人前で歌う機会があります。
でも、「人前で歌うのが怖い……」という方も少なくありません。
そんな方へのアドバイスを聞いてみると、堀村先生から出てきたのは、とても印象的な言葉でした。
「怖いなと思って、心を解放しないまま立って終わった時の本番が、一番後悔が残ると思うんです」
実は堀村先生自身も、以前は本番で悩んでいた時期があったそうです。
20代後半に、本番に出るたびに声がひっくり返ってしまう時期があり、「もうやめようかな」と思ったことも。
そんな堀村先生の考え方が大きく変わったきっかけが、ここ数年のある本番でした。
「とある本番で人前で歌った時に、ふと『自分のままでいいんだ』と思ったんです。とにかく今は楽しく歌えたら、もうそれでいいと。そんな思いでステージに出た時、不思議と上手くいって、声がひっくり返らずに歌えたんです」
その経験から、本当に大切なことに気づかされたと言います。
若い頃は、「あの人はすごくいい声を持っている」「あの人は高い声が出る」と、どうしても他の人と自分を比べてしまいがち。
でも、歌は声の高さや技術だけで決まるものではありません。
堀村先生自身が実際に悩み、失敗を経験したからこそ、「自分のままで歌うこと」の大切さを伝えてくれます。
「ステージに出る時は自分の心も解放する。自分がやってきたことを信じる。
別に技術的にうまかったり、すごく魅力的な声を持ってることだけが良い歌じゃないと思うんです。
歌は、その人が持ってる人柄とか、歩んできた人生そのものが溢れるものなんです。」
これは、堀村先生自身が今でも自分に言い聞かせていることだそうです。
生徒さんの本番を見て、先生の気持ちが分かった
堀村先生がこの考えを強く実感した、もう一つの出来事があります。
2年ほど前、中学校の臨時講師として合唱を教えていた時のこと。
自分が指導した生徒の本番を見るのは、その時が初めてだったそうです。
その時、気になったのは「ちゃんと技術的にできているか」ではありませんでした。
「うまくいかなかったところよりも、その人が楽しんで歌えてるかどうかの方が気になりました」
そこで、20代後半に自分が本番で失敗していた頃のことを思い出したそうです。
当時は、自分の先生に対して「申し訳ない」という気持ちでいっぱいだった堀村先生。
でも、その先生は一緒になって悔しがってくれていました。
「なんで先生もそんなに悔しがってくれるんだろう?」
当時は分からなかったその気持ちが、指導者として生徒の本番を見る立場になって、初めて分かったのだそうです。
「自分の教え子が、技術的にうまくできているかどうかよりも、堂々と歌えずに萎縮していたり、歌うことを楽しめていなかったりすることの方が、ずっと辛いんだなって、その時ものすごく感じました。」
そして、
「自分ももっと心を開いて音楽を楽しもう!」
と思うようになったそうです。
自分の教え子に歌を楽しんでほしいと思うからこそ、一緒に悔しがったり、喜んだりする。
堀村先生の「生徒さんと一緒に楽しむ」という姿勢には、ご自身の経験がしっかりつながっているんですね。
「音痴だから歌うのが恥ずかしい」という方へ
「音痴だから、歌を習うのが恥ずかしい」
そんな方もいるかもしれません。
でも堀村先生は、「音痴」と一言で言っても、いろいろなケースがあると考えています。
「よくよく聞いてみたら、ちょっとリズム感が問題ある場合もあるんです」
堀村先生の独自の表現で「音との距離感」と呼んでいるものもあります。
音との距離を取るのが得意かどうか。そこが苦手なために、音程がうまく取れないということもあるそうです。
「苦手な部分を丁寧に地道にやっていくしかないんです。この音が間違ってるんだったら、『もうちょっとこっちだよ』って教えてあげて、一緒に正しい音に持っていく。丁寧に地道にやっていったら、分かるようになる方が多いです」
さらに、歌は音程だけではありません。
「言葉を大事に歌う」といった表現の部分など、別のところから歌を魅力的にしていく方法もあります。
「音痴だから歌えない」と決めつけず、まずは自分のどこが難しいのかを一緒に探してみる。
それだけでも、歌との向き合い方は変わるかもしれません。
堀村先生が考える「いい歌」とは?
では、堀村先生が思う「いい歌」とは、どんな歌なのでしょうか?
答えは、とてもシンプルでした。
「その人らしさが出ている歌」
「その人らしさって、実際には自分が思っていなくても、自然と出るものだと思っています。だから、それを無理にあれこれ型にはめようとしない方がいいと思うんです。
うまく見せようとか、『ここにいる人全員を魅了してやろう!』と思うよりも、
『ここにいる人たちがみんな、豊かでありますように』
そんな願いを込めて歌うこと。
それが、私が思う『いい歌』なのかなと思います。」
と堀村先生。
高校生の頃、音楽を始めた時の先生から言われた言葉が、今でも心に残っているそうです。
「クラシックの曲は、何百年も前から歌い継がれてきたもの。それだけ長く残っているのだから、素晴らしいに決まっている。
だから、あなたはそれに乗るだけでいいんだよ。」
この言葉が、堀村先生にとって大切な言葉になっているそうです。
「うまく歌わなきゃ」と力むのではなく、歌い継がれてきた音楽を信じて、自分なりに届ける。
それも、歌うことの楽しさなのかもしれません。
音域が狭くても、少しずつ広げていける
「音域が狭くて、歌いたい曲が歌えない」
これも、歌を始める方によくある悩みの一つ。
堀村先生自身も、もともとは音域がかなり狭くて悩んだそうです。
「大学4回生になっても、全然ダメだったんですが、地道にやり続けてたら、いつのまにか広がってたんです。」
その感覚を、自転車にたとえて教えてくれました。
「自転車と一緒ですよね。感覚を掴むと出来るようになりますよ。」
もちろん、いきなり難しい曲に挑戦するのではなく、まずは今の自分の声に合った曲から。
そこから少しだけ背伸びする曲を、少しずつ取り入れていく。
「やっぱり辞めたらだめで、諦めず、根気よく歌と向き合うのが大事です。」
自分の声の可能性を最初から決めつけず、少しずつ育てていくことが大切なんですね。
「自分のままで歌っていい」を大切に
今回のお話を聞いていて強く感じたのは、堀村先生が「上手に歌うこと」だけをゴールにしていないことでした。
音程、音域、リズム、発声。
もちろん、声楽を学ぶ中では技術も大切です。
でも、その先にあるのは、自分の心を開いて、自分らしく歌うこと。
「歌うのが恥ずかしい」
「人前に立つのが怖い」
「音痴だから無理かもしれない」
「声が小さい、音域が狭い……」
そんな悩みも、一つずつ一緒に向き合っていけばいい。
まずは自分の声を知るところから始めてみませんか?
堀村みどり先生の声楽レッスンは、毎週木曜日に新規開講しています。
歌が好きな方はもちろん、「自分の声に自信がない」という方にも、自分らしく歌う楽しさを見つけるきっかけになれば嬉しいです。
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